あかい午後の備忘録

2次元からその半分先まで好き勝手。

テニミュ 氷帝見に行きました〜!

ミュージカル テニスの王子様 3rd season 全国大会 青学VS氷帝


東京初日と土曜日に観劇してきました〜!

9代目が卒業して初めての試合。10代目の初舞台というよりはその認識強く見た氷帝戦でしたが、ドリライで見た10代目よりも個人的には印象ががらっと変わりました。

仁愛ちゃんのリョーマはぐっと強くなり、部長を凌ぐほどに青学を引っ張っていく力強い台詞、動き、目つきまで変わったような気がします。ただ9代目の時に見せていた桃やトリオと一緒にいたり、ふとしたことで支えてもらうようなシーンはなく、仁愛ちゃん一人で突っ走って行く姿を追いかける青学メンバーという図に見える。確かに今回のキービジュアルとぴったりかもしれませんが、桃や手塚にはもう少し先輩としての姿を見せて欲しいなあと思いました。

S3は青学の中での前評判としては高めだった気がする桃ちゃんでしたが、個人的にはとても期待が高い試合だったので、歌や踊りにおいてちょっとパッとしなさすぎるというところが残念でした。試合も最後のロブが入った描写が分かりづらすぎる。いやこればっかりは演者のせいではないけども。曲も演者に合わないキーで歌わせているのかそもそもどのキーでもあのかすれっぽい声音になってしまうのか、桃ちゃんはビジュアルが比較的よいと思っていただけに……、S3がもうちょい良くなったら氷帝戦緒戦としてもぴしっとするのになと思います。井阪さんは二回目見に行った時は歌は良くなってたんですが後半に入るにつれて掠れちゃったり出なかったりでなんといったらいいのかわかりませんがS3はよくわからぬまま終わる試合になっていてファンとしてはさみしい。すごくいい試合なのにな〜。

D2は氷帝二人のアクロバット演武テニスを楽しみにしていたというか氷帝の推しは日吉なので単純に好きな試合だったんですが、氷帝はもちろん青学の二人もすごくよかった!!海堂乾あまりに強すぎて途中がむしゃらに頑張る主人公たちを叩きのめす悪党にしか見えなくて最高でした(褒めてます)。特に歌がよいです。乾は歴代割とお鈍な人が多いイメージで、竹ノ内さんもそうかなあと思う節はあるしベンチワークでも若干リアクションの薄い乾ですが、歌が上手で聞いてて楽しい。海堂と向き合って歌うところも青学の初公演とは思えないほどでさすがでした〜!あと竹ノ内さんはなんとなく1stシーズンっぽいというか歳の割に古風な雰囲気というかなんというか、初心に帰ってちょっと不穏な乾という感じで青山さん荒木さん辺りが好きだった身としては懐かしみがあるというか、初期乾感があって新鮮で好きでした〜〜(とても褒めてます)。氷帝二人は出てくる前に水飲んだり入念に身体をほぐしたりしていて、キャスト的にも短期決戦は体力使うだろうけど原作に忠実に再現しててすごかったです。誰目線やねん全開ですけど二人とも成長したというか、特にさつきちゃん岳人は関東の時よりも先輩らしくなったしアクロバットにもキレがあるし、S3の時にも劣勢の忍足へもどかしそうな視線を送りながら精一杯応援したり、心情的に細かいお芝居も多かったし、氷帝のぴりぴりしたムードの中でよく全員に気を配って反応していたなあと二公演しか見ていませんがよい先輩になったね向日……。あきよしくん演じる日吉も関東大会のスタンドプレー野郎からだいぶチームに溶け込んだしかわいい日吉らしさがよく出ていて、原作のギスギスした雰囲気がどこかに行ってしまったようにもみえますが個人的には好きな日吉でした。肩を借りてジャンプするシーンはすごくよくできていて嬉しかった。本人たちは勝てると思い込んでいる空回り具合が伝わってきて、全く負ける素振りもなければ気もない青学ペアの強さが際立って感じられました。

S2については青木さんはスタイルもいいんだし見栄えもするからもっと堂々としていればよいのにな〜と思います。なんとなく目線がぶれるのがちょっと気になる。八巻さんはあの身長であっちに飛んだりこっちに滑ったりしていて膝が痛そうだったので大変な試合なんだと思いますが、手塚部長についてはあんまりちゃんと感想が書けないです。たぶん部長については思い入れが強すぎるので凱旋見てから落ち着いて書きたいな。

あとは一幕最後のヘビーレインは不二の見せ場なのでもっとよくなるといいなーと思います。今の時点では動きがぎこちないし歌もそれに引っ張られて伸びないし、なんだか不二が暇だから引っ張り出されたみたいになっててすごく残念。あそこはD1に繋がる大事なシーンなのに、歌も安定しなければダンスもはっきりしないと跡部には全く太刀打ちできなくて見映えが悪くなるなと見てて思いました。皆木くんの声質的に今のところ伸びやかな歌声という感じではないので……凱旋ではもっと堂々と歌い上げる姿を見てみたいです。

そしてD1。ゴールデンペアはどの代もゴールデンというか今回もダブルスよかった……。どうしても松村永田ペアが脳裏によぎりましたが、10代目の二人が良かったからこそ羨ましい、あの二人で見たかったなという気持ちになれたんだと思います。特にシンクロのところは初日から息ぴったりで、ゴールデンペアの信頼感が既に生まれていることに驚きました。氷帝の二人も相変わらず素晴らしい関係性を見せてくれたし、特にあおとは清々しいほどの宍戸さんへの想いというか、何があってもついていく!!という気持ち、それだけじゃない宍戸さんを支えるんだ!!みたいな強い執念を感じました。言い方微妙だけど鳳のイメージ的に決意とかじゃなくて執念、て感じなんですよね……いや全然関係ない話だわこれ。

S1はもう言うことありません……。仁愛ちゃんはある意味ではとっくに青学の柱になっていて、満を持して戻ってきた三浦跡部との試合はとにかく二人とも強い!強すぎる試合!感がすごい。あんなに小さい身体であれだけ動けるのもどこにそんな力があるんだと思いますが、支えてくれていた9代目がいなくなったことで荒々しくも感じられるリョーマの姿を見ていてつらいような頼もしいようなよくわからない気持ちになりました。でも坊主のシーンは笑った。滝さんの日替わりが楽しいです。

あとは最後のふわふわソングが中毒性高いです。雷太さんとか三浦さんとかのふわふわのキレ具合が素晴らしいので円盤見るの楽しみ。

トリオは初日から堀尾役の子のミスが目につきましたが勝郎とカツオの子は比較的落ち着いてできていたと思うし、天下の9代目トリオに敵うキャストはたぶんあと10代やっても出てこないでしょうね……。伝説すぎたわ。

あと比嘉の面々はほんとに立派になったし進行に欠かせないし初の代替わりで緊張していた観客としては比嘉が最初に出てきてくれて本当に助かった。ありがたかった。日替わりネタも見ていて楽しいし何よりホッとするので心の憩いになっています。ありがとうございます笑。チムパでのご活躍を楽しみにしつつ。


また凱旋も見にいきまーす。怪我なく地方公演頑張ってください。